木組椅子製作セット

自分で組み立てるのなら多少きつめでも緩めでも何とかなります。けどパーツで提供する場合は組み立てやすいように調整しなければなりません。そしてうまく組み合わさるかどうか一つ一つ確認します。子供たちでも組み立てることが出来るように心がけてそれぞれのパーツを製作しました。
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製作要領

①脚の接合

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脚横部材のホゾの割れた部分に楔(くさび)を差し込み、ホゾ穴に差し込みます。差し込むに従い楔がホゾを広げます。完全にハンマーで叩き込むと二度と抜けなくなります。事前にホゾ穴に木工ボンドを塗っておくと、しっかり固定します。こうして二本の脚を隙間のない様につなぎます。根太のホゾ穴に脚のホゾを差し込みます。ホゾ穴にはボンドを塗っておきます。完全に脚のホゾが根太のホゾ穴に入ったことを確認して、脚のホゾ穴の割れた部分に楔をしっかり叩き込みます。

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組み立てた脚の部分をカットしてみました。このように楔がホゾを広げホゾ穴にしっかり接合しています。
この接合方法を地獄ホゾといいます。
怖そうな名前ですね。
地獄ホゾは、肘掛け椅子の腕木と束の組み接ぎなど、強度が欲しいが通しホゾのように外には見せたくないというような部分の仕口に使われます。
組み合わさった後は、二度とホゾを引き抜く事が出来ない構造になっています。


②脚部の組み立て

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貫通ホゾを利用して、接合した脚部をつなぎます。ホゾの木栓の穴に木栓を差し込みます。
つぎにハンマーで木栓を叩き込みます。
ある程度叩いたら、それ以上叩くと木栓の穴が拡がるだけになります。手加減して叩き込んでください。
木栓の穴に木工ボンドを塗っておくと木栓が緩みません。
各接合部が隙間なく接合されていると、組み立てた時ほとんど脚のガタツキがないはずです。
しっかりとした組上がりを確認ください。

③座板の取り付け

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座板と根太にはそれぞれにダボ穴を空けてあります。
まず座板のダボ穴に木工ボンドを塗ります。
そのダボ穴にダボを打ち込みます。
つぎに根太のダボ穴に木工ボンドを塗り、座板のダボを打ち込みます。
根太と座板がしっかりと密着していることを確認してください。
座板を取り付けると完成です。しっかりと堅牢な椅子が出来上がりました。
座板の手触りが最高ですね。


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ダボ(圧縮ダボ)らせん溝圧縮溝加工
ダボ継ぎで重要なのは組み合わせに使う「ダボ」です。実際にダボ工場に行きます。扉用はブナの木材で作られます。また木工製品にはアスペンや樺材でダボを作ります。ダボ穴に入れやすいように先端の角が削られています。これはダボの長い棒をV型の刃物でカットするときに出来ます。圧縮し回転しながら引き出す時にらせん状に溝が出来ます。この溝は接着に使う木工用ボンドが付着しやすくする役目も果たしています。さらに圧縮加工をしているので木工ボンドの水分を吸収して膨張し密着力が増します。

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