柾目髄線着色仕上げ
染料着色したものは、ナラ材特有の髄線部分が他の部分より硬く、染料の吸込みが少ないため、明るい色になっている。これに対して、薬品着色(ナラ材を密閉容器に入れ、そのなかでアンモニアガスを発生させ、ナラ材がもつタンニンと反応させて発色させたもの)では、逆に髄線部分が濃く発色している。これが染料着色と薬品着色の大きな違いである


素地着色ブラウン色仕上げ
一般の家具塗装には、素地着色と塗膜着色の2段着色法が用いられている。素地着色の技法は、目止め着色剤を刷毛塗りし、ウェスで拭き取る方法が多く用いられているが、材色の差をカバーできないため、スプレー塗装法の塗膜着色で調整する。目止め着色剤は、通常顔料系が用いられるが、堅密な素材の場合、道管部分には入るが、木肌部分には着色しにくい。この見本は素地着色のみで、目止め剤に染料と顔料を混入し、着色した例である

民芸調ダークブラウン色仕上げ
堅密な材を濃色に着色するためには、目止め剤に染料と顔料を混入した1回着色法では無理がある。この場合は、最初に染料系着色剤で素地を十分に着色してから、顔料系の目止め着色剤を施す。ナラ材の場合、柾目を使用することにより、放射組織が虎斑(とらふ)模様となって面白い味が出る

黒タガヤ調濃色仕上げ
スプレー塗装による塗膜着色を前提としたものだが、染料・顔料混合の目止め着色剤と塗膜着色法の2段着色で濃色にした例である。スプレー塗膜着色法は腕のよいスプレーマンと工場塗装を前提条件にしたものであるが、幅の狭い部材などの場合には現場塗装でも適用可能と思われる



この記事へのコメントはありません。